社員技術者×専属職人。それぞれのキャリア選択について語り合ってもらいました。
みなさんは同世代ですが、廣瀬さんと秋元さんは社員技術者、間野さんと松嶋さんは独立支援制度を利用して専属職人になったという立場の違いがあります。まずはみなさんが中川インテリアに入社した理由や、新入社員時代のことを教えてください。
僕は体力に自信があったので、建築の仕事を志しました。内装仕上工事の仕事を選んだのは「クロスってどういう風に貼るんだろう」と興味を持ったのがきっかけです。調べてみたら、手作業の職人仕事だったので、やってみたいと思いました。
僕も、内装仕上工事は手作業が多いことに魅力を感じました。友だちが「向いてるんじゃない?手先が器用だから」と言ってくれたことも後押しになりました。
僕が中川インテリアに入社した理由は、正直に言うと初任給の高さです!学校に届いていた求人票の中で断トツでしたから。
求人票がひときわ輝いて見えましたよね(笑)。しかも未経験OK。「手に職をつけたいけど、普通科出身で建築の知識ゼロ」という僕にとっては、それも大きなポイントでした。入社当時は仕事を覚えるのに必死でしたが、乗り越えられたのは、先輩が一から丁寧に教えてくださったことが大きいです。
最初は先輩たちのスムーズな動きにただただ圧倒されました。「え、僕にもできるようになるのかな」って。もちろん、失敗もたくさん経験しましたが、先輩が都度「なぜその貼り方がいけないのか」「どうするともっと美しく仕上がるのか」を具体的に教えてくれたので、少しずつ成長することができました。
「先輩たちがやさしくて面倒見がいい」というのはたぶん、新入社員みんなが持つ印象じゃないかなと思います。若手も多いし、和気あいあいとしていて何でも相談できる雰囲気ですよね。歴史がある会社なので、堅いイメージを抱いて入社した僕にとってはいい意味でのギャップがありました。
ギャップといえば、入社前は「給料がいいから厳しい職場だろう」と勝手に覚悟していたんですが、それは思い込みでした。実際働いてみると、福利厚生が充実しているし、休みも大手企業並みにきちんとあって、本当にホワイト企業。ただ、朝の早起きは慣れるまでちょっと大変でしたけど。
僕はちょっとじゃなく、かなり大変でした(笑)。
7時には、役員も含めて全員が出社していますからね。僕も最初は辛いなと思いましたが、道路渋滞がなくて通勤が快適だったり、時間外手当がしっかり給料に反映されたりと、メリットの方が大きいことに気づきました。
ここからは、高校生の方たちに伝えたい内装工事のやりがいやおもしろさ、みなさんの成長エピソードについてぜひ教えてください。
やりがいは何といっても、自分の携わった仕事が目に見えるカタチで残ること。完成後にお客様から感謝の言葉をいただいたり、他の案件でご指名をいただいたりすると、うれしくなります。
僕が思う内装仕上工事のおもしろさは、毎日変化があること。クロスを貼ったり、クッションフロアを貼ったり、カーテンを取付けたりと、いろいろな種類の工事があるし、現場も材料も毎回違うから楽しいです。
さらに言うと、中川インテリアの場合は戸建住宅からゼネコンさんの大規模案件まで手がけていて、経験できる建物が幅広い。それもおもしろさだと思います。ここにいる4人は、主に大規模案件を担当しているメンバーですね。
大規模案件は施工面積が広いから、完成した時の達成感が格別。内装仕上チームだけでなく、電気や水回り設備といった前後工程の業者さんとも関わる機会が多くて、みんなでゴールに向かっていく楽しさが味わえるところも僕は好きです。現場では「想定外」が日常茶飯事なので、そういう時に自分の働きかけで調整がうまくいくと、やりがいを感じますね。
確かに大規模案件を担当すると、調整力が鍛えられるかも。僕は初めて職長を任されたホテルの案件が忘れられません。たまたま現場が遠方だったので、現場管理を兼任する場面も多くて。それこそ想定外の連続で大変だったんですけど、自分自身の成長を実感できました。
僕も、職長になった当時は現場の調整にとても苦労しました。前後工程の業者さんと「どちらが先に工事を進めるか」でぶつかってしまったり。でも、現場で衝突して本音で話した人ほど、良い関係になれたりするんですよ。また別の現場で会った時、声をかけてもらえることもあって、うれしいですね。
秋元さんは今でもたまに、現場でバチバチやっていますよね(笑)。僕は専属職人になって、秋元さんや廣瀬さんから指示を受ける立場に変わりましたが、社員時代に職長を経験したことがすごく役立っています。想定外が発生している背景や、なぜその段取りに変えるのかがスムーズに理解できるので。
その割に、調整案をすんなり聞き入れてくれないのが松嶋さんだったりします(笑)。
中川インテリアでは、一定期間以上勤続した社員技術者に対して「独立」という選択肢も用意しています。みなさんのお考えを聞かせてください。
僕が専属職人として独立した理由は、性格的なところが大きいかもしれません。中川インテリアという会社や一緒に働く人たちのことは好きなんですけど、髪型とか服装とかも含めて、もっと自由な働き方をしながら収入アップを目指したいと考えました。
僕が専属職人になったのは「経営者になりたい」という夢があったからです。社員時代の年間休日はなくなりますが、逆にいうと、やる気と体力次第でもっと働けるし、いずれ自分のチームを作ることができれば売上をさらに伸ばせるかもしれない。好きなこの仕事でどこまで自分がやれるのか、チャレンジしてみたいと思いました。
ふたりが専属職人になると聞いた時は、少し寂しかったです。でも、チーム・ナカガワとして一緒に仕事ができることに変わりはないと思い直しました。やっぱり同じ価値観を持った人と現場に入るのは、安心感や仕事のやりやすさが違います。
独立するにあたって心配とか不安はなかったですか。
全くなかったと言えばウソになりますが、新しいチャレンジに向かうワクワク感の方が強かったですね。もちろんそれは、今までの延長線上で、かつ安定的に仕事がいただける専属職人というスタイルだったからこそ。営業車も譲っていただけて、ありがたかったです。
僕も同じですね。専属職人の選択肢があることは、中川社長に「独立したい」と打ち明けた時に初めて知りました。その道を示していただいたことに感謝しています。1人で現場に出ながら営業活動もして・・・なんて、自分には到底できなかったと思うので。
独立してちょうど半年くらい経つんですけど、最近痛感するのは、社員時代に自分がいかに会社に守られていたかということ。確かに専属職人は、稼働すればするほど収入が増えますが、一方で工具や作業服の費用、交通費、通信費、健康保険など、あらゆる経費を自分で負担しなければなりません。もし病気やケガで現場に入れなかったら、収入がゼロになるリスクもあります。
自由と引き換えに失うものがあるのは事実。でも、だからこそがんばろうとモチベーションが上がります。
社員技術者として組織の中核人材を目指すか、自己責任のもとで裁量を広げていく専属職人になるか。僕は今のところ、前者の道を選ぶつもりです。内装仕上工事会社で創業から70年以上の歴史を重ねているところはそれほど多くありません。30年後、100年企業になった中川インテリアの姿や広がる景色をぜひ、社員として見てみたいと思っています。
僕はどちらの道に進むか、はっきりと見えていないというのが今の正直な気持ちです。社員技術者と専属職人、どちらにも魅力があるので。ただ、中川インテリアの仕事をずっと続けていくことだけは決めています。
僕は中川インテリアに入社したことで仕事への向き合いとか、人間関係のつくり方とか、人生で大切なことをたくさん学んで精神的にすごく成長しました。この会社に入っていなかったら今の自分はありません。感謝の気持ちを忘れずに、これからも自分らしくがんばっていきたいです。
僕も、仕事を通じて会社に恩返ししたい気持ちが強いです。それに、自分ががんばることで、専属職人のロールモデルになれたらと。後輩たちに「こういうキャリア選択もいいな」と思ってもらえるように努力していきたいと思います。
これからもチーム・ナカガワとして、一緒にがんばっていきましょう!新たな仲間もぜひ入ってほしいですね。手に職をつけたい人、体を動かすのが好きな人、チャレンジ精神を持った人にぴったりの会社だと思います。いろいろな個性をかけ合わせて、みんなで中川インテリアを盛り上げていきたいです。